がん治療について
がん治療への想い
現在、日本人の2人に1人ががんにかかる時代となっていますが、がん治療は早期発見・早期治療により治癒率の高い病気となってきました。
アガペ甲山病院では、がん検診での早期発見・早期治療を推進するとともに、
患者さまの身体的・精神的負担を可能な限り軽減する「体にやさしいがん治療」の提供に力を入れています。
生活の質(QOL)を重視したがん治療
がん治療は長期間にわたることが多く、患者さまの日常生活への影響を最小限に抑えることが重要だと考えています。
患者さまが自分らしい生活を続けながら治療を受けられる環境を提供します。
一人ひとりに最適ながん治療を
患者さまの状態や希望に応じて、最も適したがん治療法を選択できるよう、治療の選択肢を広げることを重視しています。 個々の患者さまに寄り添い、最良の治療プランを共に考えてまいります。
ご家族の負担も軽減
患者さまだけでなく、ご家族の身体的・精神的負担の軽減も重要な要素として考慮しています。
通院しやすい治療環境を整え、ご家族が安心して患者さまを支えられるよう配慮いたします。
体にやさしいハイパーサーミア治療 高周波温熱治療
切らずに治す、がん治療装置
ハイパーサーミア(温熱療法)は、一般的にがん細胞が正常な細胞に比べて熱に弱く酸素が苦手という性質を利用して、41.5℃~43℃の熱を全身に加えることで、がん細胞だけを死滅させるという優れた治療法です。
副作用・後遺症はほとんどなし
がん治療の多くは副作用が伴いますが、ハイパーサーミア(温熱療法)は、がんの病巣にある領域のみを治療することができるので、正常組織にダメージを与えないため、副作用や後遺症などがほとんどありません。
温熱効果で自己治癒力の向上
体を温めることで免疫細胞が活性化され、がんに対する抵抗力の増強が期待されています。また、免疫機能の向上による食欲増進、体力の回復、疼痛の緩和など療養中の生活の質(QOL)の向上が得られます。
他の治療法と併用可能
ハイパーサーミア(温熱療法)は、他の治療法(放射線療法や化学療法)と併用することが可能です。また、併用することにより、その効果を著しく高めるものです。
化学療法との併用:抗がん剤の効果を高め、副作用を軽減
放射線治療との併用:放射線の効果を増強し、治療効果を向上
免疫療法との併用:免疫機能を活性化し、相乗効果を期待
なぜがん細胞は熱に弱いのか
血管構造の違い
人の細胞は高温(42.5℃以上)になると死滅していきます。
しかし、正常組織では、がん細胞と同じように温められても、血管が拡張して血液が大量に流れ、血液が車のラジエーターのように熱を運び去るため死滅しません。
ところが、がん組織の血管は温められても拡張できないため、ラジエーターの壊れた車のようにオーバーヒートし、がん細胞だけが死滅します。
代謝と修復機能の違い
がん細胞は正常細胞と比べて代謝が活発で酸素消費量が多いため、熱ストレス時に酸素不足に陥りやすくなります。また、熱によるDNA損傷を修復する能力が低く、熱ショックタンパク質の産生も不十分なため、熱による細胞死を起こしやすい特徴があります。
△正常な組織に加温した場合
正常な組織は、血流の増加によって熱を逃がすので、温度が上昇しにくい。
△がん組織に加温した場合
がん組織は血流が増えないため、熱を逃がすことができず、その結果、血流が減少して温度が上昇し栄養が行き渡らず死滅に向かう。
ハイパーサーミア治療の適応がん種
- 肺がん
- 胃がん
- 大腸がん
- 乳がん
- 前立腺がん
- 子宮がん
- 卵巣がん
- 肝がん
- 膵がん
- その他の固形がん